【5分でわかる】年末調整とは?~初級編:令和5年度の年調はこうなる~前編 Posted on 2023年10月6日 by kondo 皆様こんにちは。暦も秋に入り、今年も残すところあと少しとなりました。今年も残り少し…ということは、年末が近づいているということですよね。年末は普段の業務に加えて、さらにご担当者様の業務が増える時期。毎年特に、「年末調整」業務に悩まされているご担当者様も多いのではないでしょうか?本コラムでは、そんな「年末調整」について、基本的な概要や流れから効率化のポイントまで、初級編・中級編の全2回に分けて解説してまいります。初級編の今回は、年末調整とは、そして年末調整の動き・スケジュール、年末調整のポイントについてです。 目次▼年末調整とは?▼『確定申告』との違いは?▼年末調整の動き▼もしも年末調整をしなかったら… 年末調整とは? そもそも年末調整とは、1年間に払うべき税金の金額を確定し精算する手続きのことです。言い換えると、企業が従業員に対して支払った給料から徴収される『所得税』の過不足金を調整するための手続きともいえます。年末調整で主におこなわれている手続きとしては、『実際に徴収した源泉徴収額』と、その年の年収から再計算した『本来の所得税の総額』を比較することです。この『源泉徴収』とは、従業員の給与や賞与から所得税を徴収することです そんな年末調整ですが、毎年変更点が発表されます。令和5年の年末調整の変更点はこちらとなります。住宅ローン控除の要件変更非居住者の扶養控除退職手当等を有する配偶者・扶養親族欄の追加この変更点に随時対応していく必要がでてきます。 『確定申告』との違いは? 年末調整は『確定申告』と混同しがちですが、この2つは大きく異なります。『確定申告』とは、個人事業主やフリーランスの方が毎年2月~3月の期間に自身で前年の所得を申告する手続きのことです。基本的に企業に勤めている従業員(会社員)は自身で確定申告をする必要がありません。 年末調整の動き 年末調整の手続きのおおまかな流れは、このようにまず必要な書類を従業員に配布し、その後書類を回収します。10月中旬ごろから従業員に通知を行い、11月中旬には回収が完了するという流れになっております。従業員側も必要書類の準備等、早めの対応準備をしておくことでスムーズに年末調整を行うことができます。 もしも年末調整をしなかったら… もし、年末調整を行わず従業員から正確な所得税を徴収しなかった場合、「1年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金」というペナルティが課せられます。年末調整は会社に在籍する従業員すべてが対象で、年末調整は必ず行わなければなりません。必ず実施するためにも、企業側は従業員に支払った1年間の給料や賞与を確定させておく必要があります。 また、年間で支払う給与、賞与の金額が確定し、さらに従業員の必要書類を集め次第、その年の所得税を計算します。必ず実施しなければならないとはいえ、忙しい年末にさらに追い打ちをかけるように工数がかかり、ご担当者様の負担も大きいというのが現実ですよね。電子化をしたいけど踏み出せない…という方もいらっしゃるのではないでしょうか?オフィスステーション年末調整で電子化をすると、従来の方法から約100時間も工数を削減することができ、実際に導入されている企業様は15,000社を超えています。現在使用されている給与システムと連携が可能であり、税制改正などに伴う変更点に自動対応できるため、導入に関しての工数がかからないのもオフィスステーションが選ばれている理由です。ですが、実際に導入するとなると踏み出せないのが正直なところ…。その導入の際に活用できるのがIT導入補助金です。IT導入補助金を活用することで、通常の半分のコストで利用が可能となります。 中級編では電子化をすることで、年末調整をより効率化させ、ご担当者様の負担軽減、工数を削減するポイントを解説してまいります。 ▶年末調整×オフィスステーションのセミナーアーカイブを視聴する